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信州カラマツ

韓国 中部林業試験場にある信州カラマツ

見慣れたカラマツ、韓国のカラマツと比べると、枝が水平に長く伸びているのが特徴だそうだ。退職するまで林業研究所に勤められていて、今は浅川伯教巧兄弟記念事業会副会長をなされている、金ビョンユン先生が案内してくださった。中部林業試験場は今日は休日で入場出来ないところ特別に入場させて頂いた。自然遺産に登録されていて車の乗り入れも禁止されている所だが職員さんが同乗して広い園内を回る事が出来た。

園内にはあちこちに根こそぎ倒れている樹が見られた。8月27日の台風(日本では15号)の被害だそうで通路もあちこちで補修作業が行われていた。金さんは日本語を努力して学び、かなり良い成績だったそうで大よそは理解できても、細かな事はわからなかった。園内に虎、熊、豚、オオカミが飼われていると云う。虎は中国から贈られたシベリアンタイガー,熊は月の環熊、ぶたはイノシシだった。砂防工事の技術を習う為何度も日本を訪れたそうだ。みな日本流だそうだ。

工事中で車の行き違いが出来ず、下りて歩いた。そこにカラマツの林が有った。韓国カラマツや信州カラマツ、その他の松が混じって植えられていた。1919年から1927年に植えた事を示す表示があると云うので捜してもらったが見つからなかった。この会の韓国旅行は繰り返し催されていて前回の記録があるそうだ。浅川巧は地元の樹にこだわったと聞いていた。なぜ信州カラマツなのか釈然としなかった。金先生に聞いてみた、浅川巧のした事に間違いは無いとの事、韓国カラマツより成長が早いそうだ。ソウルに戻る車中で信州カラマツは思ってもみなかったと話すと、これをあげると「韓国民芸の旅」と云う本を手渡された。同行して案内をして下さっている高崎宗司先生の本で、内川さんはこの本を出版している草風館の社主だった。

浅川巧の林業研究で、川上村の信州カラマツである書かれている。

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