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「浅川巧日記」の地を訪ねて Ⅲ

9月2日

13:00発大韓航空機で仁川空港に向け成田を発った。航空機に乗るのは10年ぶりで一人ずつ映像が見られる様に変っていた。映画は日本語の物は無く音楽を聴きながら、ぼんやりと過ごした。空港には鄭好蓮(チョンホヨン)さんがマイクロバスで出迎えて下さった。この方は陶磁器店「陶遊」の社長さんで浅川兄弟とも関わりのある方だと云う。*1 バスでソウルに向かう。車窓から見える風景は日本で観られるものと変りが無かった。川原の柳、 松の林、道路わきの電柱・・・・・   車は左ハンドルで通行方法の違いを除けば、日本車は殆ど見なかった。 滞在中トヨタとホンダを1台ずつ観たきりだった。ホテルは明洞(ミョンドン)にあるイビスアンバサダーホテル、ここに4泊する。商売がらか家具や額縁などに興味を持った、雑な造りに驚いた。 部屋の照明は全て電球を使っていた。18:00ホテルの食堂で夕食会現地集合の滝沢さん 李尚珍(イサンジン)先生を迎えて16人全員集まった。食事後高崎先生が奥様の弟さんを南大門まで案内すると云うので付いて行った。殆どの店が閉まっていて露天の店があちこちにある割と寂しい町だった。南大門は数年前に焼けていまは再建中で外周を囲まれていてその姿を視る事は出来なかった。妻とミョンドンの繁華外を歩いた。化粧品店とメガネ屋が沢山目についた。欲しい物は無かった。

*1 韓国民芸の旅 高崎宗司著  草風館 P135