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皿立て の始まり

皿立ては誰が創ったか?銀座たくみの社長志賀直邦氏に伺った。河井寛次郎氏が郷里の大工さんに作らせたのではないか、との事。皿を飾る事が何時ごろから始まったかはしりませんが、戦前の民芸誌のなかに、たびたび皿と共に写真が載せられている。民芸館型の皿立てがこれであろうと思う。もう一つ違う形の皿立ても見られる。私は虎尾さんの皿立てと呼んでいる。     1953年6月6日鳥取市ニテ(民芸大会)虎尾氏 柳澤 岡村氏と記された写真が残されている。柳澤次男病死する340日前の事である。トラオさんとは聞いていても虎尾である事はこの写真で知った。当時かなり高価であっただろうと思われるこの皿立てが手元に残されている。特に固い欅で作られ装飾もされている。                                          民芸誌で初めて写真入りで紹介されたのは民芸26号で 柳型 民芸館型 伊東型の三種が 「 皿立て信州松本の産です。お皿はお食事のときの外は戸棚やお台所に積んでおくだけでなく。お部屋のアクセサリーにもなるのです。一寸気のきいた皿を飾って見ては如何ですか。百三十円より 」 柳型 柳宋悦氏デザインの皿立て現在は作られていない。民芸館型 日本民芸館で使われてきた物 、伊東型 伊東安兵衛氏デザイン この方は銀座たくみの社員であった。建築 家具 木工品その他多くのデザインをした。現在市販されている多くの皿立てのルーツがここにある様に思う。